地域社会とともに
日本曹達グループは、企業市民として地域社会と共生し持続的な発展を実現するために、積極的にコミュニティに参画し、意見交換やさまざまな社会貢献活動を展開しています。地域社会の皆様との対話を通じて、化学物質の環境・健康・安全への影響に関する情報を透明性高く共有するとともに、地域社会のニーズや価値観への理解を深め、信頼関係の構築・強化に努めています。
- 地域社会の持続可能な発展への貢献
「事業を通じて社会の持続可能な発展に貢献する」との基本理念のもと、地域雇用・地域調達による地域経済への貢献とともに、「地球環境の課題解決」「地域との共生」「地域発展への貢献」という観点から社会貢献活動を推進します。 - 地域ニーズに応じた活動の展開
地域のニーズを的確に把握するために対話の機会を定期的に設け、さまざまな活動を展開または参加することで、地域の皆様との良好な関係を構築します。 - 地域社会との価値協創
事業で培った経営資源を活かした地域社会への投資を通じて、社会貢献と事業成長の両立を目指します。地域ステークホルダーとの対話から得られる知見を製品開発や改善に活用するとともに、構築された信頼関係は事業の安定化、人材獲得、ブランド価値向上といった経営基盤の強化につなげます。
地域との共生
地域社会との対話
事業場の周辺地域の皆様との地域懇談会や、工場・研究所見学会などを定期的に開催して、CSR活動の情報共有と意見交換を行っています。
事業場における地域社会との対話(回数)
- ※1 地域懇談会は年間の目標件数を25件以上としています。
- ※2 日化協とは一般社団法人日本化学工業協会の略称です。
地域活動への参加
日本曹達の各事業場では、地域との共生を目指し、清掃活動や祭礼への参加、工場見学会の開催、地域イベントへの協力など、地域のニーズに応じたさまざまな活動を通じて地域住民の皆様との良好な関係構築に努めています。
地域活動への参加
ボランティアサポートプログラム
(千葉工場・R&Iセンター(千葉)、2024年6月12日)
工場周辺環境整備
(高岡工場、2024年6月19日)
中郷中学校2年生工場見学
(二本木工場、2024年7月9日)
「わくわくランドあらい」サイエンスフェス
(二本木工場、2024年7月15日)
エコウォーク
(二本木工場、2024年10月23
日曹住民感謝祭
(高岡工場、2024年11月9日)
地域清掃活動の実施
企業市民としての役割・責任を果たすため、事業場周辺の地域清掃活動を定期的に実施しています。
地域清掃回数(回)
| 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 | |
|---|---|---|---|---|
| 二本木工場 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 高岡工場 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 水島工場 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 千葉工場・ R&Iセンター(千葉地区) |
4 | 3 | 3 | 4 |
| R&Iセンター(小田原地区) | 2 | 2 | 2 | 1 |
CSR活動の公表
日本曹達グループのCSR活動は、統合報告書およびESGデータ集として取りまとめ、日本曹達のウェブサイトに公開しています。また、一般社団法人日本化学工業協会へ活動の実施報告書と計画書を提出し、地域対話などで公表しています。
地域住民との協働による環境モニタリング
二本木工場と高岡工場では、地域の皆様との信頼関係を築き、環境への影響を適切に管理するため、工場周辺住民の方々(二本木工場5名、高岡工場12名)に環境モニターとしてご協力をいただいています。
2024年度は環境に関する1件の情報を提供いただき、適切に対処し、その内容をご説明してご理解いただきました。
えちごトキめき鉄道を通じた地域とのつながり
日本曹達は2020年2月に創立100周年を迎え、記念事業の一環として、2016年より、新潟県・直江津駅-妙高高原駅を走る「えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン」にて、地元の中郷中学校の生徒から募集したデザインを使用したラッピングトレインの運行を行っています。また、2024年7月に、同路線の二本木駅(新潟県上越市)のネーミングライツを取得し、愛称(副駅名)を「かがくで、かがやく。日本曹達前」としました。当社は、次の100年も、地域の皆様にこれまで以上に親しまれる企業を目指すとともに、地域社会の活性化に貢献し、ともに発展していきます。
かがくで、かがやく。日本曹達前
ラッピングトレイン
従業員によるボランティア参加
日本曹達は、従業員の社会貢献活動を支援し、ボランティア参加を促進するため、失効した年次有給休暇の積立から年間最大5日分をボランティア休暇として利用できる制度を導入しています。この制度により、従業員はボランティア活動参加時に通常の給与を受けながら、最大5日間の特別休暇を取得することができ、社会貢献と自己啓発の機会を得ることができます。当社は、この取り組みを通じて、従業員の社会意識向上と地域社会との連携強化を図っています。
2024年度は本制度を利用して、延べ4名が有給休暇を取得しました。
地域発展への貢献
地域経済・地域雇用への貢献
全国の製造工場では、包装材料や試薬などを地域企業より購入することで、地域経済の活性化に貢献しています。
また、全国の事業場を通じて、安定的な雇用を提供し、地域社会の雇用機会創出に寄与しています。さらに、従業員の仕事と私生活の両立と働きがいを高めるために、労働組合との対話を重ねながら、時勢に合った労働条件に努めています。この方針のもと、当社の標準最低給与は、全地域で継続して法定最低賃金を上回っており、地域所得水準の向上にも寄与しています。
標準最低給与の対地域最低賃金比率(2025年3月期)
| 事業場 | 所在地 | 地域最低賃金 (円/h) |
当社標準最低給与※ (円/h) |
対最低賃金 比率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 本社 | 東京都 | 1,163 | 1,331 | 114.4 |
| R&Iセンター(小田原地区) | 神奈川県 | 1,162 | 1,331 | 114.5 |
| R&Iセンター(千葉地区) | 千葉県 | 1,076 | 1,353 | 125.8 |
| 二本木工場 | 新潟県 | 985 | 1,353 | 137.4 |
| 高岡工場 | 富山県 | 998 | 1,353 | 135.6 |
| 水島工場 | 岡山県 | 982 | 1,353 | 137.8 |
| 千葉工場 | 千葉県 | 1,076 | 1,353 | 125.8 |
- ※ 当社標準最低給与は製造職群、実務職群の18歳入社初任給(男女同額)より算定。小数点以下は切り下げ。
地域社会への投資
日本曹達は、持続可能な農業にともに取り組み、地域の発展に貢献したいという思いから、全国有数の柑橘産地である愛媛県宇和島市の柑橘産業とその課題に対する事業へ「企業版ふるさと納税」を活用した寄付(3,000万円)を行いました。
宇和島市では柑橘農家の担い手不足が喫緊の課題となっており、県内外からの新規就農者に対して研修から自立までをトータルでサポートし、担い手の確保・育成に取り組んでいます。この寄付は、えひめ南農業協同組合が設立する「みかん学校」における育成プログラムの作成支援や、新規就農候補者受け入れ施設の環境整備などを実施する「宇和島柑橘農家の担い手育成プロジェクト」に活用されます。
また、農薬メーカーとして、農薬の使用方法に関する教材制作なども支援します。当社は、農業の未来の担い手に農薬の正しい使用方法や安全管理を習得していただく過程で当社と農薬製品の理解を深めていただくとともに、農家における実際の使用状況や課題を共有させていただくことで、新たなニーズの発見や製品開発につなげます。
当社はこのように地域社会への投資が企業価値の向上につながる好循環を生み出すことで、地域社会の持続的な発展を目指します。
宇和島柑橘農家の担い手育成プロジェクトに関する共同記者発表
(2023年3月24日、宇和島市役所)
子どもの教育支援
日本曹達は、次世代を担う子どもたちに多様な学習機会を提供したいという思いから、創業の地である新潟県上越市に「企業版ふるさと納税」を活用し寄付(4,000万円)をしました。この寄付金は「上越科学館子どもたちの学びの場充実事業」に活用され、上越科学館では元素周期表や化合物などの化学現象について体験的に学べる新たな展示が導入されます。この取り組みを通じて、地域社会の持続的な発展を支援していきます。
社会貢献に伴う支出金額(寄付金)の推移

- (注1)創立100周年を機に「日本曹達グループの森」の設立とともに始めた公益社団法人国土緑化推進機構「緑の募金」や企業版ふるさと納税を含みます。
- (注2)2024年3月期は令和6年能登半島地震における被災地への義援金や支援物資73百万円を含みます。
- (注3)100万円未満を切り捨てて表示しています。