DEVELOPMENT & PRODUCTION

日本曹達の「研究開発」

Keywordは”知の融合””技術の融合””グローバル”

研究開発方針

日本曹達は「農薬」「医薬」「機能材料」「精密合成」の4つの分野を重点指向分野とし、急激な環境の変化と技術の進歩に対応した定期的な戦略及び体制の見直しを行い、また重点事業周辺の開発強化による基幹事業の骨太化を図りつつ、「農薬」「医薬」「環境」「情報」各分野のグローバル課題に対応する新事業創生へ挑戦します。そのための拠点として、小田原研究所(神奈川県小田原市)、千葉リサーチセンター(千葉県市原市)、及び二本木、高岡、千葉各工場内に生産技術研究所を設置しています。

基本方針

  1. 特徴ある既存製品および既存事業の競争力強化・拡大
  2. その周辺分野における新規製品・事業の開発
  3. 重点指向分野における新規事業の創出

技術戦略

「プラットホーム(基盤)技術」と「コア(中核)技術」の強化・育成

  1. 4つの重点指向分野で強みを発揮するために、当社が目指すべきプラットホーム技術を次のように定め、これを支える要素技術(製品創製技術)、コア技術を強化・育成します。
  2. コア技術に関して、各々の拠点に於いて周辺新規製品開発及び当社独自の技術確立のための基礎技術として強化・育成を行っていきます。特に競争力強化に寄与する重要なコア技術は、競合他社に対する技術的優位性を確保するためにその維持と拡充を図る。必要なコア技術は、新たな差別性創出のために活用する。

小田原研究所

重要なコア技術農薬創生合成技術、生理活性評価技術、安全性評価技術、製剤化技術、分析技術
必要なコア技術薬物動態評価技術、計算機化学技術、フッ素化技術、触媒設計技術

千葉リサーチセンター

素材探索としての「機能性高分子創製技術」、独自機能発現手法としての「製剤化技術」と「自己集積化」コンセプト、開発推進のための「材料・バイオサイド評価技術」(初期物性から機能評価まで)

生産技術研究所

セルロース誘導体製造技術、中規模実験設備、高圧、超低温、触媒反応、フローリアクター、金属ディスパージョン化技術、特殊原料(ホスゲン、青酸、金曹)の取扱い技術

研究所紹介

小田原研究所

日本曹達の事業の大きな柱の一つである農薬を中心に研究開発を推進しているのが、小田原研究所です。同研究所は、創薬合成研究、生物評価研究、安全性研究の三分野を軸に、実験圃場として榛原フィールドリサーチセンター、磐梯フィールドリサーチステーションを有する総合研究所です。高度な有機合成技術をベースに、新規化合物の探索合成はもちろん、化合物の生理活性および安全性の追求に取り組んでいます。基礎研究からフィールド実験まで一貫して推進できるこの独特の研究体制によって、高効率でスピーディな農薬開発が可能。新規化合物も効率よく探索できます。
また、新規分野への取り組みとして、不斉合成触媒および反応、微生物利用技術などにも研究領域を広げ、社会のニーズに即応した新技術・新製品の芽を育てています。

千葉リサーチセンター

2010年に千葉県市原市に設立した千葉リサーチセンターは、機能材料や電子材料の分野における技術開発ニーズへ迅速に対応し、また関連製品の生産技術を効率よく研究することを目的としています。そのために、基礎研究と製造過程研究の機能を兼ね備え、有機合成、精密重合、配合・評価、構造解析などの保有技術を駆使した機能性化学品の開発から事業化・改善合理化研究までを一貫して行う体制を確立。スペシャリティポリマー、感熱染料添加剤、コントロールリリース材、資源回収用吸着剤、バイオサイド分野など多岐にわたる領域で、新製品の実用化に取り組むとともに、世界市場で高いシェアを誇る高保存型顕色剤など既存製品のさらなる高付加価値化も進めています。
今後とも、マーケティングや技術サービス、製造など各部門と連携して、市場に求められる製品を創出していきます。

生産技術研究所(二本木、高岡、千葉、水島各工場に設置)

小田原研究所、千葉リサーチセンターと連携しながら、独自の生産技術や様々な用途に対応できる中実験設備を駆使し、新製品開発分野や新たな生産技術開発研究を行っています。