社長あいさつ

社長あいさつ

当社は1920年の創立以来、皆様のご支援のもと、「化学」を通じて新たな価値を世の中に提供し、社会の発展に貢献すべく事業活動を展開してきました。

経済・社会の発展に伴い、気候変動や資源枯渇などの環境問題、先進国における少子高齢化や労働力不足、発展途上国を中心とした人口増加に伴う食糧問題など、さまざまな課題が顕在化しています。これら世界共通の課題の解決に向けてESG(環境、社会、ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)といった長期の視点のもと、「脱炭素」「技術革新」「働き方改革」「食糧確保と持続可能な農業」などが喫緊の取り組みとして求められております。

日本曹達グループはこのような課題解決に貢献するため、2020年に長期ビジョン「かがくで、かがやく。2030」(2020年度~2029年度)を策定しました。前中期経営計画(2020年度~2022年度)においては、成長ドライバー事業が拡大したことに加え、不採算事業の整理を実行しポートフォリオの見直しを行ったことにより、すべての数値目標を大幅に上回ることができました。
2023年度からスタートした新中期経営計画「かがくで、かがやく。StageⅡ」(2023年度~2025年度)では、引き続き高付加価値事業の拡大を進めるとともに、ROI(投資効率)を重視した構造改革と成長投資により、高効率な事業構造への変革を進めていきます。また、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」や人的資本経営ビジョン「社員もかがやく」、およびDXビジョン「デジタルで、かがやく」の推進など、新中期経営計画アクションプランを着実に遂行し、長期ビジョン「かがくで、かがやく。2030」の実現を目指します。

日本曹達グループは、持続的な成長を実現し次世代の期待に応えるために、「企業価値を守るCSR活動」と「企業価値を高めるCSR活動」によるサステナビリティ経営を推進しています。レスポンシブル・ケア活動の基盤を活かし、革新的な技術・製品の創出を通じて社会の新たなイノベーションをささえる化学企業として成長を続け、持続可能な社会の実現と発展に寄与していくことが日本曹達の使命です。先達が築き上げてきた日本曹達らしい「真摯で誠実な企業風土」を受け継ぐと同時に、化学の力を駆使し、新たな価値を創造していくべく、不断の努力で鋭意邁進してまいります。

今後の日本曹達グループのさらなる成長にご期待いただき、引き続きご支援くださいますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 阿賀 英司