仕事と社員

M.F.

高岡工場 生産技術研究所 技術1グループ
(取材当時)
2010年入社 理工学研究科修了

仕事内容

プラント設計には法知識なども必要。

私は新規製品の合成プロセスを研究する部署に所属しており、現在はそこからさらに発展して、プラントの設計業務や試運転などを担当しています。現在はまさに高岡工場で新規プラントの建設に取り組んでいるところで、私は試運転や設備に関する打ち合わせ、資料作成などに奔走しています。
プラント設計の流れとしては、小田原研究所で探索された有効な化合物に関して、高岡工場で実際の製造プロセスを検討していきます。具体的な検討事項は、使用する触媒の回収プロセスや、よりコストに優れた原料を使った合成ルートの探索などさまざまです。さらには、量産後も定められた人員で問題なく製造が行えるように、最適なプロセスを構築することが必要です、また、プラントは巨大な建造物であり、設計時には消防法や大気汚染防止法などの法律も考慮に入れる必要があります。工場ごとに対処法が異なる点なども多く、プラント設計には幅広い知識や視点が求められます。

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  • 仕事はどうやって覚えたの?

    私は大学院でプラント建設を主に研究し、熱計算や反応工学を学んでいました。現在の設備計算においても熱計算などの知識は活かされていますが、消防法などの法律の知識はほとんどもっていませんでした。実際の業務において、これほどに法令が深く業務に関わってくるとは想像もしていませんでしたが、業務は私1人で行うわけではありません。先輩にサポートしてもらうことで、不足していた知識を補いながらプラント設計を学ぶことができました。

仕事の魅力

プラント設計の一連の流れを学べる。

私は就職活動の頃から、プラントを建てる仕事に携わるだけでなく、その中身も理解したいと考えていました。それが日本曹達に入社を決めた理由でもあり、今もまさに期待していた通りの仕事に携われています。製造プロセスから関わり、自分の手を動かしながらプラントを設計し、実際に建てた後も継続してプラントを見守っていくという、一連の流れを一貫して経験できる点は、日本曹達で働く大きな魅力だと考えています。また、業務においては予期しないトラブルが起こることも少なくありませんが、問題に対して原因を見つけ、それを解決に導けた時にはやりがいを感じます。
私自身が業務を通じて感じていることですが、プラントの建設には広範な知識が求められるため、部署の中だけでは必要な情報が不足する場面も多々あります。そこで、将来的には設備管理を行う部署も経験し、より幅広い知識を身につけた上で、プラントの建設に携わりたいと考えるようにもなりました。

  • 私の「そーだ!」体験

    私は幸運にも今までに2テーマのプラント立ち上げに関わることができました。最初は海外でのプラント立ち上げで、プロセス設計から実際の製造現場までを一貫して経験。その次は高岡工場で、製造部と生産技術の橋渡しのような責任ある立場も任されました。その際、試運転で想定外のトラブルが発生する場面があったのですが、私も自ら現場に足を運び、原因を究明。机の上で考えるだけでは不十分で、実際に現場を見ることが重要なのだと実感できました。

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