仕事と社員

S.M.

高岡工場 生産技術研究所 製剤グループ
2011年入社 理工学研究科修了

仕事内容

無事に製品を届けるための
最終工程。

製剤研究のミッションは、農薬活性成分に適切な添加剤を加え、農家の方々や一般使用者の方々が安全かつ安心して使用していただける製品に仕上げることです。そのために、私たちは製造現場で農薬製剤を安定的に製造するための設備や条件を検討し、現場の製造支援を行っています。
生産技術分野ではさまざまな研究を行っていますが、私が関わるのは製造の最終段階なので、製造から出荷、物流まで視野に入れているところが特徴的です。製品は製造現場で充填・包装を経て初めて市場に届けられます。さらに、ラベルを貼り、ダンボールに入れ、パレットに積むことも必要です。いくら効率的に製造しても、充填に時間がかかっては意味がなくなってしまいます。こうした工程まで十分に検討しなければ、製品を届けることはできないのです。 また、農薬は春夏用や秋冬用などで使用時期が決まっているため、予定の発売スケジュールを遅らせるわけにはいきません。まさに今現在、新しい製品の上市が間近という時期であり、私は無事に製品を届ける責任感を感じながら、各工程のタイムスケジュールの精査を行っています。

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  • 仕事はどうやって覚えたの?

    私は最初に静岡の研究所に配属になりました。入社当初は農薬に関する知識はまったくありませんでしたが、最初の配属先の研究所で先輩社員による講義を受け、実務においてもOJTで先輩方から学ばせていただきました。入社9年目からは高岡工場に異動し、充填や包装といった新しい業務に取り組んでいますが、不慣れな中でも周囲の社員たちが親身に教えてくれています。私は年次が下の社員に対してもフラットに接することを心がけ、不足している知識を積極的に習得しています。

仕事の魅力

川上から川下まで、
一連の知識を習得できる。

製剤化業務の魅力は、研究所レベルから製品化まで経験できる点です。私自身、静岡では製品の種になる川上の研究から携わり、その後も製剤、製造現場の業務といったように、川上から川下まで一連の業務に携わってきました。このように長く携わってきた製品が最終製品として農家さんをはじめ使用者さんの手に取ってもらるというのは、この仕事ならではの喜びだと思います。
また、以前私は委託工場の監査と学会参加のため、アメリカとヨーロッパに出張させてもらったことがあります。そのような貴重な機会を与えてくれたことは非常にありがたく、会社に貢献できる人材にならなければならないと責任感を感じるようになりました。実際、上司からも「出張以降で大きく成長した」と言ってもらえています。今後、私が製造現場の知識も十分に身につければ、研究所に対しても、工場に対しても改善提案ができる人材になれるはずです。会社に対してさらに貢献できるように成長を続けたいと考えています。

  • 私の「そーだ!」体験

    新規製品の発売スケジュールが迫る中、製剤化トラブルが発生し、処方の再検討が必要となったことがあります。そこで、上司や先輩に相談しながら私は3処方を選抜。自社圃場での試験はもちろんのこと、圃場評価研究部や本社開発部の方々に同行して外部での試験も見学させてもらい、上司や関連部署の多くの方々の協力で最終処方を確立しました。私はその時の功績を表彰されましたが、自分1人の力ではありません。日本曹達の知見の豊富さや周囲の社員たちの優秀さに改めて気づけた体験でした。

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1day Schedule

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