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Y.Y.
千葉研究所
第二研究部
2012年入社
数理物質科学専攻修了大学院では超分子化学について研究し、研究内容を活かせる会社を探して日本曹達に入社。2013年、同事業所内の研究者と結婚。趣味は、入社を機に習い始めた生け花。休日は仕事とは違う刺激を求めて山や海にでかけている。
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S.S.
農業化学品事業部
国内営業部(取材当時)
2015年入社
文学部卒大学ではフランス文学について学ぶ。就職活動では、生活や産業に欠かせない製品をつくり、グローバルに事業を展開する日本曹達に惹かれて入社を決意。2018年、同期の社員と結婚。趣味は、幼いころから親しんできたダンス。
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A.N.
研究開発本部
知的財産部
2001年入社
物質工学専攻修了大学院で学んでいた低分子化合物の研究ができる会社を探していたところ、似た研究分野をもつ企業として日本曹達を知り、入社。研究者を経て知的財産部へ移り、現在は3児の母として子育ての真っ最中。忙しい日々のなか、業務に必要な英語の勉強にも取り組む。
それぞれのキャリア
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今日はよろしくお願いします。まず、みなさんのキャリアをご紹介いただけますか。
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私は、入社後、高分子製品を開発する部署に配属され、合成や評価に携わりました。そのうちに、化合物がもつ可能性を見極め、その判断手法から考える評価業務に面白さを感じるようになり、このスキルを高めたいと考えるようになりました。現在はバイオサイド製品(防カビ剤・抗菌剤など)の評価を担当しています。
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私も研究者として入社し、小田原研究所で殺虫剤の創薬研究に従事した後、千葉研究所に異動して顕色剤の研究に携わりました。一方、入社前から特許関連の仕事にも興味があったことから、現在は知的財産に関する仕事を担当しています。
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私は文系出身なのですが、入社後2年間は研修を兼ねて工場に配属され、総務と生産管理を経験しました。工場で製造の基本を学んだ後、入社3年目から本社に移動となり、営業統括の役割をもつ現在の部署で、在庫管理や販売促進企画を担当しています。
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化学の知識がないなかで入社することについて、不安はありませんでしたか?
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多少の不安はありました。しかし、どの企業に入社したとしても、業務を覚えるために勉強をする必要があります。そう考えれば、化学のことも入社してから学んでいけば大丈夫、と思っていました。
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その通りですね。
Y.Y.さんとA.N.さんは研究者として入社した後、部署異動をしていますが、なにか意思表示をしたのですか? -
日本曹達にはキャリアの希望や悩みを定期的に相談できる機会があるので、そこで自分の意思を伝えることができました。「評価技術をもっと突き詰めたい」と上司に相談していたところ、ちょうど部署の編成が変わる時期と重なり、同じ部署でありながら評価担当に移ることができました。
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私も面談の場で特許に興味があることは伝えていました。ただし、研究の仕事にもやりがいを感じていたので、あくまで「将来的には」という程度。しかし、その話はしっかり知的財産部に伝わっていたようで…ある日、「うちの部に興味があるんだって?」と声をかけられたのです。その時は驚きましたが(笑)、結果的には知的財産部への異動が叶いました。
仕事とライフイベント
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みなさん3人とも結婚されていますね。
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私は入社2年目に同じ事業所の研究職の社員と結婚しました。同世代の人たちの交流が多いためか、千葉研究所は社内結婚が少なくありません。
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実は私もY.Y.さんと同じく社内結婚です(笑)。私の場合はパートナーが小田原研究所勤務なので、自宅は小田原にあります。国内営業部がある本社までは、新幹線で通勤しています。
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日本曹達は、新幹線通勤の人が多いですね。私も、研究所時代に結婚して静岡に自宅を構えていたので、本社の知的財産部へ異動になってしばらくは新幹線で通勤していました。現在は、パートナーの仕事の都合で都心部に転居してきており、通勤という点では楽になりました。でも、引っ越してすぐに取りかかった保育園選びはまさに奔走しましたよ(笑)。
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A.N.さんは3人のお子さんがいらっしゃいますね。産休・育休は取得しましたか?
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もちろんです。子どもの誕生月によって7ヵ月だったり12ヵ月だったりと取得期間は柔軟に対応してもらえますが、それぞれ出産休暇と育児休業を取得しました。復帰後は、子どもが3歳になるまで時短勤務制度も利用しました。
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時短勤務制度の利用や復帰について不安はありませんでしたか?
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不安というよりも、子育てでバタバタしているうちに時間が過ぎていったという感じです(笑)。勤務時間が限られるなか、業務が滞らないようにリレーションシップに配慮してきましたが、もともと周囲の方々は子育てに好意的で理解があったので、引け目を感じることはありませんでした。知的財産部は女性が比較的多く、ワーキングマザーもいらっしゃる部署なので安心して勤められています。
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私の周囲にも産休・育休を取得した先輩がいますが、周りの方々の対応が温かくて、自分のこととして今後を考えても安心できています。日本曹達は、全体的にみると女性の割合がまだまだ少ないので、むしろ周囲の上司や同僚が、どうしたら本人が無理をせずに仕事と家庭を両立できるか、制度を超えて配慮してくれているように感じます。
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産休・育休に関して身近に前例があるかどうかは大きいですよね。その点、A.N.さんの存在は私たちにとって支えになります。
●日本曹達のワークライフバランス支援制度
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出産・子育てに関する制度
出産休暇:産前6週間、産後8週間(有給)
育児休業:子が1歳に達する日まで(保育園に入れないといった特定の理由がある場合は子が4歳の年度末まで)取得可能(無給)、
男性社員は5日間有給での取得が可能
看護休暇:小学校就学前の子どもの傷病治療や健康診断などで年間5日(2人以上の場合は10日)取得可能
※1時間単位で取得可能 -
介護に関する制度
介護休業:対象家族1名につき1年、3回まで分割で取得可能
介護休暇:要介護状態の家族の介護のため年間5日(2人以上の場合は10日)取得可能
※1時間単位で取得可能 -
短時間勤務に関する制度
時短勤務:小学校3年生までの子を養育する社員、介護休業法にもとづく介護休業を取得しない社員に対し、1日6時間を超える勤務を免除
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その他
積立特別休暇:失効する年次有給休暇を最大40日まで積立可能
カフェテリアプラン:会社が提供する福利厚生サービス。育児、介護、自己啓発については、補助金額が割増
学生のみなさんへ
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日本曹達の社員として、学生のみなさんに伝えたいことはありますか?
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日本曹達に女性の研究者はまだ少ないのですが、仕事において特別扱いされることはもちろんなく、責任のある仕事を任せてもらっています。また、職場の人間関係がとても良いので、それが働きやすさにつながっていると思います。
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人の良さは私もアピールしたいポイントです。社員の成長を大事にしてくれる会社ですよね。
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人間関係が良いのは、会社の規模として大きすぎず小さすぎない、適度な組織だからだと思います。長く勤めるほど知っている人が増えて、相談できる相手も増えていきますから、仕事も進めやすくなりますし、そうなれば働きやすさを感じる機会も増えていきますね。
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ライフイベントを経ても安心して働ける環境づくりは、今後も取り組んでいくつもりです。現在は、テレワークトライアルの検討なども進めており、性別を問わずいかなるライフステージの社員にとっても、働きやすい環境になるよう動いているところです。
では、日本曹達でキャリアを築くみなさんから、最後に、今後の目標や展望を聞かせていただけますか? -
仕事の面では評価技術を極めることが目標です。そして新製品の開発に関わりたいですね。私もA.N.さんのように、将来子どもができても、日本曹達で働き続けたいと思っています。
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私はいつかサプライチェーンに関わる部署で働きたいです。入社した頃は海外と関わる部署で働きたいという気持ちがあったのですが、入社後に化学メーカーである日本曹達にはいろいろな職種があることを知り、キャリア像も変わってきました。目標にした仕事に就くことを目指して、経験を積んでいきたいと思っています。
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先日、新製品が発売されたので、知的財産部としては自社の利益をしっかりと守れるようにバックアップを続けていくことが一番の目標です。日本曹達は世界中に製品を展開しているので、知的財産権の登録も世界各国で行っています。業務で英語を使うことも多いので、日々の生活のなかで時間をねん出しては英語の勉強に充てています。
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希望のキャリアを歩むためには、「こうなりたい」という姿を描くこと、そして本人の努力も大切です。日本曹達には、活躍できるフィールドや可能性が沢山あると思うので、学生の方々にも好奇心をもって、ぜひ挑戦してもらいたいですね。