仕事と社員

H.T.

化学品事業部 基礎化学品部 工薬課
(取材当時)
2010年入社 経営学部卒

仕事内容

大局観をもとに
販売戦略を導き出す。

日本曹達で生産・販売している基礎化学品の中に、苛性ソーダや合成塩酸、液化塩素といった無機薬品があります。苛性ソーダと塩酸、塩素は必ず生産プロセスにおいて同等比率で生み出されるため、「いずれかの製品を必要な分だけ作る」ということはできません。しかし、苛性ソーダなどは、安定供給が重要視される製品で、私たち営業担当は、日々製品需要や在庫を把握しながら営業活動を行っています。取引先である商社との価格交渉や販売数量、納期の調整を行うのはもちろんのこと、工場とも密に連絡を取り合い、物流など合理化のために何ができるかも検討しています。
販売戦略を立案するには情報収集が重要であり、無機薬品を消費する製品の動向や、製造業全体の動向に直結する原油の値動きなども掴みながら情報を遡り、販売戦略の今後の見通しを立てます。広い視野と知識をもとに業界の先を読む「大局観」が必要とされる仕事です。

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  • 仕事はどうやって覚えたの?

    入社後はまず高岡工場で1年間勤務し、生産管理に携わりました。製品や製造について勉強でき、そして、短い期間であっても工場の方々と仕事ができたのは大切な財産であり、営業として働くうえでの土台になりました。一方、仕事を覚えるうえで有効だったのは、知識を得るだけでなく、自分から発信するということ。上司の指導方針もあり、私は早い段階から自分で構成を考えながら営業資料を作成したり、人に説明したりしてきましたが、こういった経験を経たことで、より深く知識が定着し、仕事の進め方も理解できるようになりました。

仕事の魅力

大きな裁量を持ち、
スピーディに判断していく。

基礎化学品は単価が高い製品ではないものの、扱う数量は製品によっては10万トン単位。非常に大きな金額を動かしているとともに、個人の裁量が大きく、自分で判断できる範囲が広いところにやりがいを感じています。この仕事においては、1日でも情報収集が遅くなると判断が遅れ、その分だけ機会損失につながってしまうこともあるため、スピーディに決断、行動しなければなりません。
市場や取引先の動向といった外部環境の変化によって、販売戦略を変えていく必要のある仕事なので、日々社内外の様々な人たちと多くの接点を持ち、情報収集を行っています。人脈が広がり、集まる情報が増えると、その分自分にできることも増えていくので、自分の成長スピードも早まる感覚があります。やがて自分たちの世代が会社の中核になる時期を見据えて、より会社の成長に貢献できるように自分のパフォーマンスを高めていきたいと思っています。

  • 私の「そーだ!」体験

    以前、製品の供給に関するトラブルが起きたことがあります。今後の販売戦略にも影響しうる問題だったため、きわめて迅速な状況確認と情報収集、取引先への対応の検討が求められました。その時には、安定供給を止めないためにリアルタイムの在庫状況を把握し、代替出荷も検討して柔軟に対応することで、何とか影響を最小限に食い止めることができました。日本曹達の製品は多くのメーカーや取引先を支えているのだと、改めて実感できた出来事でした。

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1day Schedule

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取材から4年 現在の様子を追跡取材

ドイツを舞台に磨きをかける、
営業力とマネジメント力。

現在、ドイツにあるNisso Chemical Europe GmbHに出向しています。担当は多岐にわたり、化学品全般の営業とその統括だけでなく、管理業務全般のサポートや助言など会社運営にも携わっています。取材当時は国内販売に特化していましたが、現在は多種多様な仲間やお客様と接し以前より視野の広がりを感じています。こうした環境下で特に必要性を感じるのが意見の主張。取材当時から真摯に意見を伝えることでお客様との信頼関係を構築していましたが、あの頃築いたスタイルが今とても活きています。
ドイツで挑戦する機会を得て、ここで多くのものを吸収したいと思います。そして、この経験を糧に、会社の中核を担える人材に成長していきたいと思っています。

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