仕事と社員

A.I.

二本木工場 生産技術研究所 技術2グループ
(取材当時)
2008年入社 工学府応用化学専攻修了

仕事内容

主力製品のデータ取得から
用途開発まで幅広く。

私は医薬品添加剤のNISSO HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)の用途開発研究を行っています。HPCは医薬品や健康食品の錠剤を作る際の結合剤で、市場に要求される高い品質を満たすための技術的な障壁の高さから、国内シェアNo.1を誇る、当社主力製品の一つです。
私はHPCを用いて実験的に錠剤を製造し(製剤化)、他社の結合剤との比較を行ったりすることで、自社製品の優位性や特長を示すデータを取得する業務を担当しています。このデータは製品パンフレットに記載されたり、営業が顧客に対して当社のHPCを説明する際に使用されたり、主に販売促進に活用されます。時には私自身も営業と一緒に顧客を訪問してヒアリングを行ったり、学会の展示会などに足を運んだりして製品について説明を行うこともあり、製剤の知識を活かしてHPCの研究開発全般に携わっています。

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  • 仕事はどうやって覚えたの?

    入社時は、農薬の製剤研究部に配属されました。当初は上司のサポートを受けながら既存製品の改良を経験していき、その後、新規の農薬の製剤にも携わるようになりました。入社2、3年目の頃には、学生時代に得た知識を元に、ある製剤時のトラブルの原因を究明し、製品化に貢献したこともあります。大学での研究は、いつ世に出るのか分からないまま研究を続けることが多いのですが、会社での研究の場合には目的やゴールが見えやすく、その分、習得してきた知識を発揮することにやりがいを感じながら働けています。

仕事の魅力

グローバル化とともに、
自らも視野を広げていく。

もし医薬品メーカーに就職して製剤の仕事をしていたら、医薬品にしか関わることができなかったと思います。しかし今は化学品メーカーにいるからこそ、多種多様な工業製品を扱えるところに面白みを感じています。また、当社は今まで日本国内で販売していた製品を海外に展開していこうという動きがあります。私が最初に携わった製品も既にヨーロッパで販売されており、事業がグローバル化していく過渡期を体験できるのは大きな魅力です。
事業に対する魅力を感じる一方で、以前から海外に興味を持っていたこともあり、2017年には日本曹達が共同研究を行っているドイツの大学に1年間留学する機会をいただきました。製剤の仕事は、機器に関する知識量が命といえる中で、日本にはない最先端の機器を用いて研究し、異なる観点から自社製品の評価を行い、視野を広げることができたのは貴重な体験でした。日本曹達は、様々な経験が積める可能性がある会社だと感じています。

  • 私の「そーだ!」体験

    現在の業務では、海外の現地法人からの問い合わせにも対応します。外国人の担当者が世界50か国にわたる顧客からの質問を受けて私たちにデータの取得などを依頼するのですが、日本とは規制の基準も設備も異なるため、対応できることと難しいことがあります。言葉の壁もありました。しかし、私がドイツ留学の経験を活かして間に立ち、言葉や相手国の考え方などを想定して対応できるようになったという点で、業務をよりスムーズに進められるようになっていると感じています。留学経験はこうした形でも生かされ、それが当社の海外展開に活きるのだなと実感し、同時に、事業へ貢献できることに喜びを感じています。

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